受託物に対する損害賠償

第三者から預かっている物品、例えば事業者が顧客から預かっているものを、保険証券記載の保管施設内に管理している状態、または保険証券記載の目的に従い保管施設外で管理している状態で、火災や不注意による損壊・紛失・盗難が発生した時に、物品の権利者に対し賠償責任を果たすことで被る損害を補償するものを、受託者損害賠償責任保険と呼びます。

対象となる物品は、荷物預かり所・委託加工業者・倉庫業者等の受託物等で、これらを受託物と呼びます。保険の支払い対象となる事象は具体的に、顧客から修理のために預かったテレビを誤って落下させ壊してしまった、顧客から預かった商品を倉庫で管理中に火災で全焼させてしまった、管理の不備で顧客から預かった商品を盗まれてしまった、等が該当します。

保険金の種類には次のようなものがあります。物品の賠償金・損害防止費用保険金・権利保全費用保険金・緊急措置費用保険金・争訟費用保険金・協力費用保険金です。これらの内容は、物品の賠償金、被害の拡大を防ぐのに要した費用、訴訟に発展した場合の費用、等を補償するものです。

保険金の支払いに至らないケースもあります。それは、被保険者やその関係者が行った窃盗、自然発火や自然爆発による損害、自然のまたは物品の性質上予測できる劣化、配水管や冷暖房装置から発する水や蒸気による損傷、倉庫等が風雨・雪で損壊し物品に被害を及ぼした、物品が預け主に返還された後で見つかった損壊、などです。これらは事前に予測し得る事象のため、被保険者が適切な管理をしていれば損壊を免れるはずのものであったことがその理由です。

 

コメントは受け付けていません。